香行世界投稿文章

 

香功で手のガングリオンが消えた

香功普及10周年記念出版

「香功世界」 より

香功世界
1998年10月11日発行

投稿した内容をアップします。
香功の効果としても、参考になればと思います。 

「香功で手のガングリオンが消えた」
豊島区 吉本秀一

 私は作業療法士の資格を取った後、病院に勤務しながら6年前に夜間の学校に入学し、理学療法士の資格を取り、そのまま継続して病院に勤務しているものです。
 東洋医学には以前から関心があり、知り合いからヨーガをならったり、太極拳を少し教えてもらったりしたこともありました。病院という西洋医学を中心に構成されているシステムの中にリハビリも所属しているわけですが、いかにして東洋医学のよいところをリハビリの立場から取り入れていくことが可能なのかを日々考えてきました。

 気功は四年前から毎日ではないのですが、夜学で理学療法の勉強をしながら地道に続け、三年前から中医学を熱心に勉強している当院の医師に基礎的な知識を学んだりしてきました。
 香功に出会ったのは一年前で、香功と出会うことで受けた恩恵を述べたいと思います。
 三年前に学校の体育祭のバレーボールに参加して突き指をし、親指の付け根の関節(CM関節)を痛めてしまいました。私はリハビリ室に勤務していましたので、マッサージなどの手技はどうしても避けられないので痛みを抑えるためにテーピングをしたり、包帯である程度固定したりしました。痛みが落ち着いてきたと思ったら、今度は同じ所に直径約1cmのガングリオンができてしまいました。気になるだけでなく時々痛みも生じ、それが一年以上続き、形成外科の先生に相談したところ「機能的には問題ないと思うが気になるようならとってもいい」と言われました。
 気功などをそれなりにしていましたが、よくなる感じもありませんでした。一カ所でも痛い所が生じるとそれに捕われ、自己中心の世界に固執してしまうものだと実感させられました。また、この痛みを通していろいろ考えさせられましたが、これは自分にとって意味があって存在しているという感謝の思いでいることが望ましいと考えようともしました。
 理屈としては西洋医学的には痛い部分を取る方法が考えられるが、東洋的には、自分自身の親指の使い方に自然の法則に反した不自然さがあり、気血の流れが悪いのであるから、できる限り無理のない親指の使い方を考えながら、気血の流れを良くすれば治るはずだと頭では考えていました。しかしながら、一つの病気・痛いものを排除したいという思う心は沸いてきても、自分にとって必要があって存在するものとして受け入れ感謝することの難しさを感じていたことも事実でした。日々それなりの努力はしていましたが、このガングリオンは消える気配はありませんでした。

香功との出会い

そんな時期に東洋医学をよく勉強している先生に気功の資料をいただきました。その中に香功があり、気軽にできて効果が期待できるとあり、関心を持っていたところ、NHKで香功をやっていてそれを見て覚えたという医師(友人)と出会いました。私の場合、自分の手が良くなることを単に目指すのではなく、医療・リハビリに取り入れやすい気功を探していましたので、簡易的な気功としては自分が求めてきたものではないかと思い、いっしょにやってみました。

 それから、香功の音楽のカセットを借りて三回ほど香功をしてみたところ、あれ程までに頑固なガングリオンが急に小さくなり始めました。良くなることを通して、これは私にあった気功であることを感じました。また、単純動作の繰り返しで構成されている香功は、初心者でもできる意味では体力が落ちて来ていてリハビリをしているような患者にも取り入れることが可能な気功であると思うに至っています。

 今ではガングリオンの存在はなくなり、出てくる気配すらなくなってしまいました。治らないでいた期間の心の中に生じた思いは、病気を大なり小なり抱えている患者の思いを強いものにすることができたと感じているしだいです。これからも香功を続けていきたいと思っています。 

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